出先で急にスマホの充電ができなくなったり、オーディオの電源が突然落ちてしまったりすると、非常に焦ってしまいますよね。
しかも、中古車で購入したムーヴL175Sの場合、グローブボックス内に取扱説明書が入っておらず、ヒューズボックスの位置すら確認できずに困っている方も多いはずです。
今すぐヒューズの場所と配列図を確認してトラブルを解決したい方は、[こちらをタップして図解へジャンプ]してください。
私はこれまで数多くの軽自動車の電装系トラブルやDIY整備に向き合ってきた経験があり、ヒューズ切れの診断や交換作業には絶対の自信を持っています。
専門用語をできるだけ省き、スマホの小さな画面からでも直感的に理解できるよう、見やすい配置図と日本語訳を使って丁寧に解説していきます。

●ムーヴL175Sの車内とエンジンルームにあるヒューズボックスの正確な場所がわかります。
●英語表記のヒューズの役割を、見やすい図解と日本語訳の表で理解できます。
●専用クリップを使った安全なヒューズの抜き方と、切れ方の見分け方がわかります。
●シガーソケット等のトラブルの原因と、ドラレコ用の電源を取り出す位置がわかります。
1. ムーヴL175S:車内(助手席側)のヒューズボックス図と配置
車内ヒューズボックスの正確な場所

ムーヴL175Sの車内ヒューズボックスは、助手席のグローブボックスを取り外したさらに奥の空間に隠れています。
運転席周りに配置されている車種も多い中、このモデルは奥まった場所にヒューズが設置されているため、初めて探す方には非常に見つけにくい構造になっています。
実際に作業をしてみるとわかりますが、下から覗き込むようなかなり窮屈な体勢を強いられることになります。
薄暗い車内ではヒューズの文字や色が判別しにくいため、必ずスマートフォンのライトや懐中電灯でしっかりと手元を照らしながら確認作業を行ってください。
【完全版】車内ヒューズの配列図と日本語訳テーブル
シガーソケットなどのよく切れるヒューズは、英語表記で記載されているためパッと見て用途がわかりません。
そこで、出先でもスマホの画面で素早く確認できるよう、主要なヒューズのアンペア数と英語表記、そして日本語での役割をシンプルな表にまとめました。
| アンペア数(A) | 英語表記 | 日本語の役割・対応パーツ |
| 15A | CIGAR | シガーソケット・アクセサリー電源 |
| 15A | TAIL | テールランプ・車幅灯 |
| 15A | STOP | ブレーキランプ |
| 10A | ECU IG1 | エンジン制御コンピューター |
| 15A | WIPER | ワイパー・ウォッシャー |
| 7.5A | ACC | オーディオ・電動ミラー |
この表を参考に、不具合が起きているパーツと連動するヒューズの位置を特定してください。
ドラレコ・ETC取り付け用!おすすめの電源取り出し位置
ドライブレコーダーやETCを自分で取り付ける場合、車内のヒューズボックスから電源を取るのが最も安全で確実な方法です。
配線を傷つけることなく、ヒューズ電源という専用パーツに差し替えるだけで手軽に安全な電力を確保できるからです。
例えば、エンジンONに連動するアクセサリー電源(ACC)を取りたい場合は、15Aの「CIGAR」から電源を取り出すのが定番であり、容量にも余裕があるためおすすめです。
駐車監視機能のために常に電気が流れている常時電源が必要な場合は、15Aの「TAIL」や「STOP」から取り出すと安定した電源供給が可能になります。
2. ムーヴL175S:エンジンルーム内のヒューズボックス図
エンジンルームの開け方とヒューズボックスの位置

車内のヒューズが切れていないにもかかわらず電装品が動かない場合は、エンジンルーム内のヒューズを確認する必要があります。
ヘッドライトやエアコンのコンプレッサーなど、より大きな電力を消費するパーツのヒューズは、安全上の理由からエンジンルーム内に集約されているためです。
ボンネットを開けるための車内オープナー(レバー)は、運転席側の右足元に配置されています。
レバーを手前に引いてボンネットを開けると、エンジンルーム内の右側(運転席側)に黒い長方形の箱があり、これがヒューズボックスの本体となります。
【完全版】エンジンルームヒューズの配列図と役割
エンジンルーム内のヒューズも、車内と同様にカバーの裏側に英語の略称が記載されています。
こちらもスマホで横スクロールせずに確認できるよう、主要なヒューズの役割を一覧表にまとめました。
| アンペア数(A) | 英語表記 | 日本語の役割・対応パーツ |
| 50A | BATTERY | メインバッテリー・常時電源全般 |
| 40A | ABS | アンチロックブレーキシステム |
| 15A | H-LP LH | 左ヘッドライト |
| 15A | H-LP RH | 右ヘッドライト |
| 10A | HORN | ホーン(クラクション) |
特にヘッドライトの片側だけが点灯しないといった症状の場合、このヒューズボックス内の「H-LP LH」や「H-LP RH」が切れていないかを確認してください。
3. 初心者向け:ヒューズの正しい交換方法と必要な道具
専用クリップ(プーラー)と予備ヒューズの場所
切れたヒューズを見つけても、素手で引き抜こうとするのは非常に困難で、爪を痛めたり周辺の部品を傷つけたりする原因になります。
ヒューズは振動で抜け落ちないよう、端子にしっかりと固く刺さっているからです。
実は、先ほど解説したエンジンルーム内のヒューズボックスの蓋の裏側、もしくはボックス内に、ヒューズを引き抜くための白い洗濯ばさみのような専用クリップ(プーラー)が備え付けられています。
また、すぐ横には緊急時用の予備ヒューズ(スペア)もいくつか用意されていることが多いので、まずはこの専用クリップを使って安全に引き抜いてください。
ヒューズが切れているか(飛んでいるか)の見分け方

引き抜いたヒューズが本当に切れているかどうかは、透明な樹脂ケースの中を通っているU字型の金属線を見ることで簡単に判別できます。
過剰な電流が流れた際、機器を守るためにこの金属線が自ら焼き切れる仕組みになっているからです。
正常なヒューズは金属線が繋がっていますが、切れているヒューズは金属線の中央付近が黒く焦げてぽつんと途切れています。
光に透かして金属線が繋がっているかをしっかりと目視で確認し、途切れていれば交換が必要だと判断してください。
【警告】交換時の絶対NG行動(容量アップの危険性)
ヒューズがよく切れるからといって、指定されたアンペア数よりも大きなヒューズを入れることは絶対に避けてください。
容量を上げてしまうと、本来遮断されるべき異常な大電流がそのまま配線へと流れ込んでしまうからです。
例えば、15Aの細い配線に20Aの電流が流れ続けると、配線が異常発熱を起こし、最悪の場合は車両火災という致命的な事故に直結します。
ヒューズは必ず指定された同じアンペア数、同じ形状(ムーヴL175Sの場合は低背ヒューズ)のものを正しい向きで装着してください。
4. ムーヴL175Sによくある電装系トラブルと原因
シガーソケットが使えない(スマホ充電不可)場合
出先でスマートフォンが充電できなくなった場合、最も疑うべきは車内ヒューズボックスにある15Aの「CIGAR」ヒューズの断線です。
シガーソケットに複数の機器をタコ足配線で繋いだり、消費電力の大きな車載用コンプレッサーなどを使用したりすると、一瞬で規定の電流を超えてしまうためです。
まずは後付けした充電器などのプラグをすべて抜き、先ほど確認した助手席奥の「CIGAR」のヒューズが切れていないかを確認してください。
ヒューズを新品に交換し、機器を一つだけ繋いで正常に充電が開始されれば、原因は単なる過電流であったと特定できます。
オーディオ・ナビの電源が入らない場合
カーナビやカーステレオの電源が全く入らなくなった場合は、車内ヒューズボックスの7.5A「ACC」または15Aの「TAIL」周辺を確認します。
オーディオ機器はエンジンキーと連動するアクセサリー電源と、設定を記憶しておくための常時電源の両方を使用しているからです。
特に自分でナビを取り付けた直後などにこの症状が起きた場合、裏側の配線が金属部分に触れてショートし、ヒューズが飛んでしまった可能性が高くなります。
該当のヒューズをチェックし、切れていれば交換することで復旧するケースが大半です。
ヒューズを替えても「すぐに切れる(飛ぶ)」場合の対処法
新しいヒューズに差し替えても、エンジンをかけたり機器のスイッチを入れた瞬間に再びヒューズが飛んでしまう場合は、早急に作業を中止してください。
これは単なる過電流ではなく、車の配線のどこかが被膜破れなどを起こし、車体と直接接触して完全なショートを引き起こしている可能性が高いからです。
このような状態でヒューズの交換を繰り返しても症状は改善せず、配線やコンピューターにさらに深刻なダメージを与える危険があります。
ここまで来たらDIYで無理に粘ろうとせず、速やかにプロの整備工場やディーラーに修理を依頼して根本的な原因を突き止めてもらってください。
まとめ
今回はムーヴL175Sのヒューズボックスの場所と、その配列図やトラブルシューティングについて詳しく解説しました。
ヒューズの場所は車内のグローブボックス奥とエンジンルーム右側の2箇所に分かれており、それぞれ役割が異なる点をしっかりと押さえておくことが大切です。
出先での突然の電装系トラブルに備えて、カー用品店などで数百円で購入できる予備の低背ヒューズセットを常に車内に常備しておくことを強くおすすめします。
ご自身の車の安全を守るためにも、正しい容量のヒューズを使い、安全で快適なカーライフをお送りください。


